この記事では野菜の作付け計画書の作り方を丁寧に解りやすく解説します。
この記事は次のような人におすすめです!
・家庭菜園をこれから始める人
・家庭菜園の流れを知りたい人
・作付け計画書を知らない人
私は家庭菜園歴5年になりますが毎年色々な野菜栽培にチャレンジしてきました。
初心者の頃に
家庭菜園って、まず何からしたらいいの?
とりあえず植えればいいの?
よくわからん!
と、色々な情報を調べ集めました。
そうすると、家庭菜園は野菜を植えることから始まるのではなく、この作付け計画書を作ることから始まると知ることになります。
今では作付け計画書を妄想して作成するひと時が、収穫する楽しい瞬間にも勝るとも劣らないと感じているひとりです。
そんな楽しい瞬間を、この記事を読んでくれている皆さまと一緒に分かち合えたら嬉しいですね。
みなさん、作付け計画書を作り家庭菜園の第一歩を踏み出しましょう!
野菜の作付け計画書とは?
野菜の作付け計画書とは、簡単に言うと自分の家庭菜園取扱説明書みたいなものになります。
作付け計画書とか言われると農家さんが使うような難しい単語に感じますよね。
でも、私みたいな家庭菜園愛好家が作付け計画書を別な言い方で言うなれば
- 家庭菜園計画書
- 野菜の栽培計画書(表)
- 菜園計画カレンダー
- 野菜作りの計画表
- 野菜の作付け・植え付け計画表
- 野菜計画書
など、色々な呼び方があります。
でも言っている事は全て同じものとお考え下さい。
これらは新しい家電を買った時に付属していたり家具を組み立てる時に見る取扱説明書やマニュアルみたいなものです。
この取扱説明書は、販売する企業が商品に対して商品の概要や使い方の説明を作り、購入者に安心して使ってくれるようにしたマニュアルになります。
これを家庭菜園に当てはめてみると、今現在自分の家庭菜園のマニュアルは存在しないはずです。
家庭菜園を始める第一歩はこのマニュアルを作るところから始まります。
私もこのマニュアル作りから始めました。
これがなかなか面白い作業になりますので実際に作ってみましょう。
一度作ってしまえば何度も繰り返し使えます。
そんなに難しくないので一緒に作ってみましょう!
さぁ頑張るぞ!
作付け計画書の作り方
作付け計画書というと何とも堅苦しい言い方ですが、自分の菜園マニュアルを作ると思ってください。
作り方は人それぞれ様々な様式や方法で作成されます。
今回は私の作り方をご紹介しますので、ひとまず参考にしてご自分のやりやすい方法にアレンジしてみましょう。
菜園マップを作る
まず一つ目は菜園のマップを作ります。
私は仕事で使い慣れているExcelを使用しています。
この作業は菜園の外観を
- どれくらいの広さなのか?
- 実寸はどれくらいなのか?
- どういう形をしているのか
と視覚的に掴むためです。
実寸とありますが、私は実際に10mの巻尺(メジャー)を使って畑の大きさを計測しています。
これをしておくと後々大変便利になりますのでしっかり計測しましょう。
私の場合、上記のようにExcelで作りましたが、他の方法として
- Googleのスプレッドシートで作る
- ノートに手書きで書く
- ホワイトボードでマグネットを使う
と、やり方は色々ありますので、ご自分に合ったやり方で作りましょう。
マップさえ作れてご自分が解りやすければ手法は問いません。
私のおススメ!
ホワイトボードにマグネット
これ見やすくて大好きです
チャンポヨさんご協力ありがとうございます!
Googleマップの航空写真を拡大して作るのも意外と便利な手法の一つです
私の自宅の航空写真と並べてみると作った菜園マップは大体一致しています。
この様に菜園マップが出来上がりましたら次のステップにいきましょう。
菜園マップ作りお疲れ様!
慣れない作業で大変だけど一度作れば何度も使える便利アイテム!
これが終われば次は楽しい野菜選びだ!頑張ろう!
育てる野菜をリストアップする
次に育てる野菜を決めますが、結論からいうと
家庭で消費の多い野菜を選ぶこと
これに尽きます。
まずは冷蔵庫に入っている野菜を観察してみましょう。
そうするといつも食べている野菜が見えてくるはずです。
私の場合は・・・
アスパラガス、インゲン、エダマメ、エンツァイ(空芯菜)、オクラ、キャベツ、キュウリ、ゴボウ、コマツナ、サツマイモ、ジャガイモ、ダイコン、タマネギ、チンゲンサイ、トウモロコシ、トマト、ナス、ニラ、ニンジン、ニンニク、ネギ、ハクサイ、ピーマン、ブロッコリー、ホウレンソウ、ラッカセイ、リーフレタス
と、このような野菜たちの名前があがりました。
まずは名前の挙がった野菜を作ることをおすすめします。
関連記事で野菜の選び方を解説していますのでご覧いただければ幸いです。
いつも食べる野菜をリストアップ出来ましたか?
次は菜園マップに野菜を当てはめてみましょう!
菜園マップに野菜を当てはめる
先ほどリストアップした野菜を菜園マップに当てはめていきます。
本来は連作障害や輪作といった事を踏まえてパズルのピースをはめ込んでいくように作るのですが、家庭菜園初年度であればあまり気にする必要はないです。
まずは当てはめてみて家庭菜園のイメージをつかんでみましょう。
連作障害とは、同じ科目の特定の野菜を、同じ場所で長年栽培すると生育が悪くなったり、病気になり枯れてしまったりする生育障害のことを指します。
例として、トマト・ピーマン・ジャガイモ・ナスなどは同じナス科で、トマトを植えた場所に翌年ピーマンを植えたりすると連作障害が発生しやすくなります。
同じ畑に違う科目の野菜を一定の順序で栽培していく栽培方法です。
一年ごと畑を変えて植えていくことは、土の栄養バランスの偏りを抑えバランスが取れて病気や生育障害を抑えることができます。
例として、一つの畑で
- 1年目 トマト(ナス科)
- 2年目 サツマイモ(ヒルガオ科)
- 3年目 枝豆(マメ科)
- 4年目 キュウリ(ウリ科)
- 5年目 トマト(ナス科)
と毎年違う科目の野菜を順番に育てます。
マップに野菜を当てはめてると一気に家庭菜園っぽくなります。
目をつぶって想像を膨らませると一気に臨場感が増すでしょう。
次は野菜を作るスケジュールについてお話しします。
栽培カレンダーを作る
次は栽培カレンダーを作ります。
これは野菜を作るスケジュール表みたいな役割です。
えっと、トマトは3月下旬に種まいて、6月に植え付けか。
それで7月下旬くらいから収穫だな。
と視覚的に見やすくしたものです。
作りたい野菜の種パッケージ裏にスケジュール的なものが記載されていますが、一つ一つ見るのに時間が掛かるので、このように一つの表にまとめたものになります。
野菜の種袋はこういったものになり、裏面に育てるのに必要な情報が全て詰まっています。
各野菜の種袋を一つ一つ見てスケジュール管理するのは大変労力が掛かるものです。
栽培カレンダーを一度作っておくと何度も使える便利アイテムになりますので作っておきましょう。
作り方は私みたいにExcelでもいいですし
- Googleのスプレッドシートで作る
- ノートに手書きで書く
- ホワイトボードでマグネットを使う
と、ご自分に合ったスタイルで作りましょう。
今回掲載しているものは私の住む北海道石狩地方で野菜作りの体験を元に作りました。
北海道のような寒地、寒冷地で家庭菜園をする場合は、ひとまずこのスケジュールで行動すれば問題ないと思いますので参考にしていただければ幸いです。
お疲れ様でした!
これで作付け計画書は完成です!
まとめ
この記事では野菜の作付け計画書の作り方をご紹介しました。
- 菜園マップを作る
- 育てる野菜をリストアップ
- 菜園マップに当てはめる
- 栽培カレンダーをつくる
この4つを作り自分の家庭菜園マニュアルを作ることで作付け計画書は完成します。
この作付け計画書を毎年積み上げることで、ご自分の家庭菜園マニュアルはより良いものになっていき、今後なくてはならないバイブルに成長するでしょう。
家庭菜園のスタートはいきなり野菜を植えることではなく、こういった作付け計画書のようなマニュアルを作ることから始まるのです。
最後までお読みになったみなさんは、来年の野菜作りがイメージできたことと思います。
これから一緒に楽しい野菜作りをしていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※最後に私の作付け計画書の一部をご紹介します。
私の家庭菜園作付け計画書の一部
Excelで作っており、毎年の作付け計画書をタブで管理することにより、連作障害回避と輪作の管理が出来るようにしています。
私は結構細かい性格で、菜園の実寸を全て測って菜園マップに落とし込んでいます。
このマス目は5cm?間隔だった記憶があり、株間・条間から野菜の株数まで細かく管理しました。
でも結局うまくいかなくて、このマップ通りの株数で栽培できていません。
ここまでやる必要性はありませんが、やると必要な株数の目安になるので結構好きでやっています。
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは~👏
いやはや、あんな雑な…マグネット作付けを紹介して頂いてありがとうございます😆
お茶さんのブログを見ていると、春が待ち遠しくて…。
個人的に、今年一年で困ったりよく調べたのは
株間、肥料のタイミング、整枝のタイミングでした。
始める前に気になったは、一株でどれくらいの収穫ができるのか。
これはあとになって育て方でピンキリなのがわかりました~🤣
おばんです🌛
マグネット作付けですが、私がとても気に入っていますのでご紹介しちゃいました。
ホワイトボードをオフィスにあるような巨大なものにしてやるのもアリかと思っていますが、デカすぎて家に置けないよな~なんて思ってます😅
私はもう既に来春の下準備に入っております!
作付け計画書もそうですが、注文していた種のカタログが届きましたので、しばらく熟考タイムでございます。
デジタルカタログでもいいのですが、やっぱり紙媒体が見やすくていいですね😄
チャンポヨさんも来年楽しみですね~!😆農園での家庭菜園は広くて楽しいですよ~!
その分労力も凄いですが😅
家庭菜園5年目の今では株間や条間、施肥や整枝のタイミングは何となく理解していますが、家庭菜園初年度は確かに色々調べた記憶がありますね。
私も当時何が正しいか解らないので、ひとまず種袋の裏面を見て試行錯誤しました。
「始める前に気になった一株当たりの収穫量」
私は考えもしなかった!というか何も考えてないや🤣
確かに収穫量が解れば家庭で使う分を計算できるし株数減らして作りすぎ防止にもなりますね。
あとその分のスペースを他に回して少量多品種栽培が出来る!?
でも失敗しないのが大前提になりますね😆
なるほど・・・いいヒント頂きました😄