【生ごみ減量化】捨てるなんてもったいない!家庭菜園で卵の殻の有効活用法

この記事では、私が実際におこなっている取り組み【生ごみ減量化】において、卵の殻を家庭菜園で有効活用する方法をご紹介します。

この記事は次のような人におすすめです!

・生ごみの減量化に興味がある人
・生ごみの有効活用に興味がある人
・畑の土壌改良に興味がある人

家庭菜園は、自分で育てた野菜を食べることができることが魅力の一つです。

しかし、野菜を育てるには土づくりと土壌改良が必要ですが様々な方法があります。例として、米ぬか、卵の殻、腐葉土、堆肥、バナナの皮など色々なものがありますが、この記事では卵の殻を取り上げます。

これらは家庭菜園で簡単に手に入るもので、野菜を育てるためにはとても有効です。また、これらを使って土壌改良をすることで、野菜の栄養価が高くなり、美味しい野菜を食べることができます。卵の殻使って家庭菜園で美味しい野菜を育ててみましょう。

それでは、家庭菜園での卵の殻の活躍の様子をご紹介いたします。

目次

卵の殻を使った土壌改良

卵の殻を土壌改良に使うことは、多くのメリットがあります。

卵の殻に含まれるカルシウムは、植物の成長に必要不可欠な栄養素であり土壌の酸性度を中和する働きがあります。

また、粉末状にして土壌に混ぜ込むことで、土壌の保水力が向上し乾燥しにくい土壌になり、分解される過程で窒素を放出するため、植物の成長を促進する効果があります。

加えて、石灰分を含んでいるため土壌のpHを調節するとともに、微量元素も含んでおり植物の健康に重要な役割を果たします。

さらに、本来生ごみとして廃棄される卵の殻を再利用するのでゴミ減量化になり環境にも優しい方法です。

以上のように、卵の殻を土壌改良に利用することは、植物の成長を促進するだけでなく、環境にも貢献する方法になります。

卵の殻を使った肥料

卵の殻は、砕いたり粉末状にすることにより肥料としても有効に使うことができます。

先の土壌改良でも触れましたが、粉末にして土壌に混ぜ込むことで、植物に必要な栄養素を補給することができます。特に、トマトやピーマンなどの野菜は、カルシウムが豊富な卵の殻を好むため、卵の殻を使った肥料が効果的です。

おすすめ肥料「酢酸カルシウム」

次に紹介する肥料は、お酢と卵の殻を使った「酢酸カルシウム」という液体肥料になります。

酢酸カルシウムの効能として

  • 野菜に霧吹きで噴霧することで害虫被害や病気が予防され丈夫な野菜になる。
  • トマトのカルシウム不足による尻腐れ病の発生を未然に防ぐ。
  • 土壌に散布することで液肥になる。

といった効果が期待できます。

特に葉面散布することで、葉や茎が丈夫になり、厚みが増して食べられるような食害が減るでしょう。

私は毎年吹きかけて効果を実感している肥料で、作り方もとても簡単でおすすめです。

作り方の詳しい解説は下記の記事にてご紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。

卵の殻を使った肥料は、野菜の成長を促進し、品質を向上させることができる、環境に優しい自然な肥料です。

卵の殻を使った害虫忌避

卵の殻には、主にカルシウムが含まれていますが、シリカやマグネシウムなどの成分も含まれています。

これらは、害虫忌避に効果があることが知られていて、荒く砕いた卵の殻を使用した方法もあります。

家庭菜園の株元に現れる害虫として、ネキリムシ、ヨトウムシ、ナメクジ、カタツムリが挙げられますが、現れそうな野菜の株元などに振りかけバリケードすることで撃退することができます。これは、卵の殻を砕いた時にできる殻の突起が害虫に刺さり嫌って逃げていくためです。

殻は手で簡単に砕く事ができ、手軽に使えるため害虫駆除には重宝されていますが、砕く際に手に刺さったりすることがありますので、軍手や手袋を身に付けて砕くか、麺棒のような道具で砕くとよいでしょう。

以上のように、卵の殻には、害虫忌避に効果がある成分が含まれており、砕いた破片は害虫に刺さり物理的に撃退できますので、手軽に簡単そして安全に害虫忌避ができます。

ミニ大根の発芽に合わせてネキリムシ対策

発芽のタイミングで株元の周りに使用しました。

たまたまあぜ板ベッドにネキリムシが居なかったのか不明ですが、結果としてネキリムシ被害0に抑えることができ一安心です。

卵の殻を使ったネキリムシ対策手順

①卵の殻とペットボトルを用意

荒く砕いた卵の殻と、半分に切ったペットボトルを用意します。

②ペットボトルを被せて卵の殻を撒く

発芽した苗に半分に切ったペットボトルを被せて卵の殻を撒きます。

ゆっくりと持ち上げると・・・

こんな感じで見た目も綺麗に殻を撒く事ができました。

③もう一押し!上からの天敵に備える

下からの天敵(ネキリムシ)対策を施しましたが、上からの天敵(モンシロチョウ・アワノメイガ・アブラムシなど)にも備えます。

防虫ネット(不織布ネットでも可)を設置し備えは万全です。

すくすく成長して間引きを終え・・・

特に害虫被害もなく収穫期を迎えました。

綺麗なミニ大根が収穫出来ました。

ネキリムシは若い苗が大好物、根元から食害して苗を切り倒してしまいます。

ですが、このように卵の殻を使うことで下からの天敵の防除ができますので、ネキリムシにお困りの方は是非お試しください。

卵の殻の加工方法

卵の殻の加工方法は、綺麗に洗い、乾燥したら砕くだけです。砕き方も手であったり麺棒のような道具だったりジューサーのようなミキサーで砕くことができます。

一つ注意点として、ミキサーのカップ部分がプラ系だと内部が殻でズタズタに傷まみれになるのでガラス製がいいでしょう。更にミル機能が付いているものが綺麗に粉末状になるのでおすすめです。

私の場合、卵の殻をただ砕いたものミキサーで粉末状にしたものの2種類に加工します。

手で砕いたもの

水洗いして乾燥した殻を手で砕き保存します。これは株元に撒いてネキリムシやヨトウムシ対策、またはマルチ資材として利用します。

殻を見たら解るのですが、大変鋭利に尖っていて大変危険ですが、これが害虫に刺さり嫌がって撃退できる事ができます。

またマルチ資材にもなり土壌の保水保温効果も期待できて一石二鳥です。

ミキサーで粉砕したもの

ミキサーやミルミキサーで粉末状に破砕したものは土壌改良や肥料に利用します。

卵の殻は土壌に混ぜ込んでも分解されてカルシウムやシリカ、マグネシウムなどの成分が溶けだすのに大変時間が掛かります。しかし、粉砕して粉末状にすることで、分解する時間を少し短くする効果があるでしょう。

この2パターンで加工しておけば用途に応じてすぐ使えますのでおすすめです。

まとめ

ご紹介したように、家庭菜園で卵の殻を有効利用することで以下の効果が得られます。

  • 土壌改良
  • 肥料
  • 害虫忌避

まず、卵の殻は土壌改良に役立ちます。土壌改良には、酸性土壌を中和する効果があります。また、卵の殻に含まれるカルシウムは、土壌の養分を補うために利用することができます。

さらに、卵の殻は肥料としても優れています。卵の殻には、窒素、リン、カリウムなどの植物に必要な栄養素が含まれているので、野菜の成長を促進することができます。

また、卵の殻は害虫忌避にも役立ちます。卵の殻を砕いた時にできる突起は、ネキリムシ、ヨトウムシ、ナメクジ、カタツムリなどの害虫の体を傷つけるため、害虫を駆除する効果があります。

そして、何よりも、卵の殻は自宅で手軽に手に入るため、家庭菜園には欠かせないアイテムとなります。

ぜひ、家庭菜園で卵の殻を活用して、美味しい野菜を育ててください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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